はじめに
以前Cisco関連ラボとして VIRL1.6 を使っていましたが、Openstackを利用していることもあり、動作が重いのと、バグが多い印象でした。 最近 CML (VIRL2.0)がリリースされたみたので使ってみたのですが、良くなった点もあれば悪くなった点もありました。
メリット(3) デメリット(1)
外部接続がとても簡単になったよ (Pros)
VIRL1.6では外部接続のためにホストと仮想マシンのIPを合わせたり、フローティング払い出したり、その他(flatとか)色々理解しないと外部接続できませんでした。 AWSなどのクラウドVPN接続がとても簡単に検証できるようになりました。
Segment Routing over IPv6 (SRv6)が使えるぜ!! (Pros)
XR 9k ver 6.6 が使えるため、SRv6を検証できます!今まで個人でSRv6を触るには kernel iproute2 か VPP でしかできませんでしたが、ようやくルータで動作を試せます! その他 TI-LFA など複雑な動作も確認できますので、理解を深めるチャンスです! ちなみに XR 9kには一台に対しメモリ(RAM) 8GBほど(デフォルトだと10GB・・・)必要になるため、メモリ盛り盛りPCを用意しておく必要があります
ちなみに NX-OS 9kが Ver9.23(9/1時点)なため、あともう少し待って Ver9.3 になれば SRv6-EVPN あたりも触れるかも
動作が軽くなったかな・・・ (Pros)
Openstackを廃止したためか動作が軽くなったかも(体感)。また、以前はエミュレートまでに色々な設定がだったが簡素化されてるので助かる。
- 操作性(ユーザインターフェース)が微妙に悪く感じられた (Cons)
スイッチの配置にドラックするが何度かやり直さないとダメな時がある。スイッチ間の接続時も同様。 スイッチやオブジェクトを消す際はWIPEボタンでスイッチの設定を初期化?してやらないといけないみたいでそれが意外と手間(面倒)に感じる。VIRL1.6の時みたいに消したいスイッチをクリックしてbackspaceさせて欲しい。
結論:CMLはNW学習者にとてもオススメしたい!!
正直良い意味で絶望してしまった。 GNS3とかでケチらず、オークションで実機を買ったりせず、まずこれに投資するべき!!だと思いました・・(以下はその理由)
CIscoのネットワークを学ぶには様々な方法がありますが、どれもイメージの取得困難や、環境構築の問題で、特に初学者には大きな壁になってました。CMLなら 約2万円/年 でライセンス手に入れてVMにインポートしてしまえば超簡単に環境を構築できます。
取得困難なNXOS9kやXR9kが手軽に使えるだけで十分にライセンスを買う価値があると思ってます。
個人ライセンスだと20ノードまでしか?一度に検証できませんが十分だと思います。CCIE学習用にもいけるかな?
本当に便利な世の中になったのだと感じました。
以上