はじめに
インフラ業務の一つであるデータセンタ作業についてまとめたいと思います
データセンタ作業とは?
回線サービスやクラウドサービスなどは、多くのサーバやネットワーク機器から構成されており、 新規にサービスを立ち上げる際や、サービス拡張、機器の故障対応などを行う際には、 各機器のラッキング〜ケーブリング〜初期設定といった物理作業が必要になります。
私の知る限りラッキングはベンダーが、 ケーブリングは別途配線業者や通建と呼ばれる人たちによって実施されますが、
物理作業についてはITインフラの業務範囲となります。
※ もちろん例外もかなり存在します ※ 故障対応とは話が別です
物理作業の目的
そもそも物理作業の目的は大抵の場合、遠隔で構築作業が進められるようにすることです。
- 遠隔作業のIPやサブネット、デフォゲを設定しておく
- 全てのネットワーク機器がやサーバが配線図通りになっていることを確認する
- ネットワーク機器はコンソール経由で繋げられるようにすること
- できればインターネット向けIPから全てのサーバやネットワークにアクセスできることが確認できればよい
- ファームウェアバージョンアップ作業はなるべくやっておいた方が良い(後々やってつながらなくなるトラブルがたまにあります)
そのほかにも長くやっていると小技など発見できるかも
データセンタ物理作業に向けて用意するもの
データセンタ作業には、色々準備が必要です。 「データセンタ備え付けのものを使うから大丈夫」と思うかもしれませんが、 どこのデータセンタも数を用意しているわけではないため、なるべく 各作業者は私物を用意するべきだと私は考えます。 (もちろん、会社的にNGというところもあると思いますので注意は必要です)
そこで、データセンタ作業に必要なアイテムについてまとめてみました。
- コンソールケーブル
ネットワーク機器やストレージの初期設定に使います。 ひと昔はコンソールケーブルとシリアル変換ケーブルが必要でしたが、今では下記のように直接変換してくれる商品があるので、持ち物が減らせて便利です。 ネットワーク機器やストレージによって相性があると聞きますが、Cisco/Juniper/Brocade/NetAppで問題なく使えました。
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- LANケーブル ストレート
サーバのIPMIに接続して設定したり、疎通確認する時に使います。 構築設定対象が多い場合は小型スイッチと併せて複数のケーブルを用意した方が良いです。 私は 5m×1 、1m×5 を持ち込んでいました。
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- スイッチ
複数のサーバを設定する際にはこれを重宝します。 小型で便利、手頃なため、1つ持っておいても良いかと思います。
- 電源変換 データセンタで取れる電源は特殊な形になっているため、専用の変換がないと電源が取れなくて困ります。
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- 電源タップ データセンタでは大抵ノートパソコン、スマホ(連絡用)の充電を複数人で行いながら作業することになるため、限られた電源供給の環境下では意外に必要になりますので用意しましょう。
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- 有線キーボード サーバの初期構築では直接有線キーボードを挿して操作する必要がありますので必ず用意しましょう。 ちなみに、有線/無線対応のものも使ったことがあるのですが、対応していないためか動きませんでした。
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- モバイルディスプレイ VGA(D-SUB)入力対応 ほとんどの場合はデータセンタに用意してあるものを使うと思いますが、 チームで使う場合、取り合いになりやすかったり、故障していたり、たまたまなかったり、様々なトラブルが考えられるため、 これも自ら用意するか、最低限作業前日にものがあるのか確認しておきましょう。 ただし、選択には注意が必要で、通常サーバの画面出力はD-SUBでこれを入力できるディスプレイにはかなり限りがあります。 私がお勧めしたいのが以下日本国産メーカのセンチュリさんのOnePlusです。 ケチってUSB-cやHDMI搭載のモバイルディスプレイを変換ケーブルでなんとか使おうとしても対応した変換ケーブルが存在しないため、使えません。 用途としてデータセンタ作業でしかほとんど使えず、結構高額なため、覚悟して買う必要があります。
あと、作業用ノートPC、スマホは忘れずに。それに厚着で。中は基本寒いです。。。 では、データセンタ作業頑張ってください!!
以上